不動産を購入する際には、多くの方が住宅ローンの利用を検討しますが、なかには現金一括で支払いを検討している方もいるでしょう。
住宅ローンを借り入れると金利がかかりますが、現金一括であれば金利を支払う必要がありません。
しかし、住宅ローンを利用することで受けられるメリットもあります。
ここでは、マイホームを現金で一括購入するメリットや注意点に加え、必要な諸費用や流れについて解説します。
不動産を現金で一括購入するメリット
マイホームを現金で一括購入する最大のメリットは、住宅ローンにかかる金利負担がないことでしょう。
住宅ローンは長期で利用することが多く、金額も大きいため金利の負担額も大きくなります。
さらに、金利負担のほかにも住宅ローン利用時に加入が必要な団体信用生命保険料なども不要になることは大きなメリットです。
すでに支払いを終えている状態で入居できるため、ストレスや不安を抱えることなく生活できますね。
また、住宅ローンの審査が不要なため、契約から入居までスピーディーにすすむでしょう。
不動産を現金で一括購入する際の注意点
通常、マイホームを住宅ローンで購入した場合には、年末時点での住宅ローン残高の1％を所得税から控除する住宅ローン控除が適用されますが、現金一括で購入した場合には特別控除は適用されません。
また、不動産を一括購入するためには多額の資金が必要であり、その資金が贈与によるものかどうかを調べるため、税務調査の対象になる可能性があります。
そのほか、購入代金を一括で支払うと手元の資金が一度に大きく減ってしまい、急な出費への対応がむずかしくなる可能性もあるため、余裕を持った資金繰りと計画性が大切です。
不動産を現金で一括購入する際に必要な諸費用や流れとは
現金でマイホームを一括購入するために必要な費用は、土地や建物の購入費用のほかに売主に支払う手付金が必要です。
手付金は、購入費用の2割程度が目安とされています。
そのほか、不動産会社に支払う仲介手数料や不動産の登記費用、売買契約書に貼付する印紙代などの諸費用も準備しましょう。
支払うタイミングは、売買契約締結時となります。
また、注文住宅を建てる場合には設計費用も別途必要です。
まとめ
現金でマイホームを一括購入する場合、住宅ローンの金利や団体信用生命保険料などの費用が不要となるほか、住宅ローンの審査がないため契約もスムーズです。
ただし、税金の控除が受けられない、手元の資金が大きく減少するなどの注意点もあり、購入代金以外に各種諸費用がかかることも覚えておきましょう。
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